車載ネットワークのCANメッセージのズレに着目、サイバー攻撃検知(富士通研究所) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.08.18(土)

車載ネットワークのCANメッセージのズレに着目、サイバー攻撃検知(富士通研究所)

製品・サービス・業界動向 新製品・新サービス

株式会社富士通研究所は1月24日、車載ネットワークにおけるサイバー攻撃を検知する技術を開発したと発表した。自動車は、CAN(Controller Area Network)と呼ばれる車載ネットワークにCANメッセージを送ることで、ボディや走行の動作を制御する。サイバー攻撃者は、外部との通信装置やゲートウェイを乗っ取り、悪意あるCANメッセージを送信することで、遠隔操作攻撃を行う。

こうした攻撃には、「通信装置の乗っ取りを防止する入口対策」「車内装置にて悪意あるメッセージを検知する技術」「センターでの分析に基づくセキュリティ対策の自動更新による対処」といった多段階でのセキュリティが不可欠となる。今回同社は、車内装置にて悪意あるメッセージを検知する技術を開発した。これは、CANメッセージの平常時の周期による受信数と、実際に受信したメッセージの受信数を比較し、ずれの有無を検証。ずれがあった場合には、そのずれの情報を以降の周期に伝達することで、一時的なものなのか、攻撃によるものなのかを判断する。

実際の自動車で収録した600秒分のCANデータに対し、既知の攻撃手法のメッセージをさまざまなタイミングで注入した約1万パターンの疑似攻撃データでの評価では、全ての攻撃を検知でき、かつ誤検知が発生しないことを確認した。同技術を活用することで、攻撃検知による確実な対策が可能となり、安全、かつ、スムーズな走行の実現を支援できるとしている。同社では、2018年度での実用化を目指すという。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×