テックビューロ株式会社は1月10日、同社が運営するビットコイン総合サービス「Zaif(ザイフ)」において、1月6日から7日未明にかけて発生したAPIキーの不正利用、および1月9日に報告された不正アクセスおよび不正出金に関して、現時点で判明している点について発表した。APIキーの不正利用については、10名分のアカウントについて合計37件の不正出金が実行され、15名分のアカウントについて合計137件の不正注文が発行されたことが確認された。使用されたAPIキーは102個で、このうち18個は削除済みのAPIキーであった。もっとも古いものは2014年8月7日、もっとも新しいものは2016年6月11日に作成されたものであった。この期間に約1,000個のAPIキーを作成しているという。また、不正使用のアクセス元は、海外のホスティング会社のものと思われる4つのIPアドレスからの接続を確認している。不正アクセスおよび不正出金については、1月9日未明に不正アクセスおよび不正出金があったと連絡を受け、同社では同日午前11時過ぎに仮想通貨の出金処理を停止している。その後の調査により、国内のIPアドレスからのアクセスであり、特定のアカウントが狙われたものであること、また、連続的なものではないことが判明。APIキーの不正使用との関連性は考えにくいため、同日14時過ぎに仮想通貨の出金処理を再開した。同社では今後の対応として、APIキーを利用する際、ユーザごとにIPアドレスホワイトリストを登録できるようにするとともに。IDS・IPSによる不正使用の検知と防止を行うとしている。また、引き続き該当ユーザとの対話および調査、捜査機関との連携を行い、事件の解決へ努力するとしている。