現在、高速処理が要求されるグラフィック関連のプログラムや古い制御システムなど、特殊な用途でなければマシン語やアセンブラでコードを書くことはないだろう。しかし、考えてみれば、アセンブラ言語もプログラミング言語のひとつであり、コンパイラが生成するバイナリプログラムもソフトウェアであることには変わりない。
CPUのアーキテクチャに脆弱性があれば、アセンブラやマシン語のレベルで攻撃することも不可能ではない。そんな研究をしたエンジニアがいる。x86アーキテクチャとその命令セットにちょっとしたバグがあることを発見したのは、Christopher Domas氏。 Battelle Memorial Instituteのシニアセキュリティリサーチャーだ。この発表はBlackHat 2017 USAの会場で行われた。