>>前回
「本当の犯人は、あんただからさ」
オレがそう言うと、すっと青ざめて山岡は後ずさりした。
「なにがなんだか……だって犯人は吉沢だったじゃないですか」
それでも言い返してくる。
「いや、吉沢は全くなにも知らない。バイトを掛け持ちしてるふりをしてくれって頼まれたくらいだろう。吉沢の留守中に、あんたが勝手にIDを利用した」
「なにをおっしゃっているんだか……百万円ぽっちのためにそんなことしませんよ」
山岡が引きつった笑いを浮かべる。額に汗がにじんでいるのがわかる。やっぱりこいつで間違いない。不意打ちして正解だ。
「社長の隠し口座の財産を両替してBitcoinの自分の口座に送金するんだろ」
「なんのことだか……」
「本当の犯人は、あんただからさ」
オレがそう言うと、すっと青ざめて山岡は後ずさりした。
「なにがなんだか……だって犯人は吉沢だったじゃないですか」
それでも言い返してくる。
「いや、吉沢は全くなにも知らない。バイトを掛け持ちしてるふりをしてくれって頼まれたくらいだろう。吉沢の留守中に、あんたが勝手にIDを利用した」
「なにをおっしゃっているんだか……百万円ぽっちのためにそんなことしませんよ」
山岡が引きつった笑いを浮かべる。額に汗がにじんでいるのがわかる。やっぱりこいつで間違いない。不意打ちして正解だ。
「社長の隠し口座の財産を両替してBitcoinの自分の口座に送金するんだろ」
「なんのことだか……」