>>前回
翌日、オレは身上調査の結果を持ってサムズワンズの山岡を訪ねた。
会議室に通されて、しばらく待つと山岡がやってきた。オレは身上調査報告書をぽんと山岡の前に置く。
「安心していい。あんたも含め、誰も特に問題はなかった」
「安心……自分については心配はしていませんでした。なにもやましいことはありませんから。しかし他の人物も問題なかったとなるとやっかいですね」
山岡は報告書をぱらぱらめくりながらつぶやいた。
「犯人は吉沢だ。アリバイは崩れた」
オレはにやりと笑って断言した。山岡が顔を上げる。
「本当ですか? いったい、どうやってアリバイを偽装したんです? だって、たくさんの社員が周りにいたんですよね。それに監視カメラも」
そうだ。吉沢のアリバイは完璧に見えた。だが、大事なことを見落としていた。
翌日、オレは身上調査の結果を持ってサムズワンズの山岡を訪ねた。
会議室に通されて、しばらく待つと山岡がやってきた。オレは身上調査報告書をぽんと山岡の前に置く。
「安心していい。あんたも含め、誰も特に問題はなかった」
「安心……自分については心配はしていませんでした。なにもやましいことはありませんから。しかし他の人物も問題なかったとなるとやっかいですね」
山岡は報告書をぱらぱらめくりながらつぶやいた。
「犯人は吉沢だ。アリバイは崩れた」
オレはにやりと笑って断言した。山岡が顔を上げる。
「本当ですか? いったい、どうやってアリバイを偽装したんです? だって、たくさんの社員が周りにいたんですよね。それに監視カメラも」
そうだ。吉沢のアリバイは完璧に見えた。だが、大事なことを見落としていた。