独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月13日、複数のTLS実装が「Bleichenbacher攻撃」への対策が不十分であり、脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.5。ネットワーク通信における暗号化や認証などの機能を提供するプロトコルであるTLS(Transport Layer Security)には、PKCS #1 v1.5 メッセージの処理においてパディングエラーが発生した際の動作を観察することにより、暗号文の解読を行う攻撃手法(Bleichenbacher攻撃)が知られている。しかし、多くのTLS実装ではこの対策が行われておらず、リモートの攻撃者にTLS暗号化通信データを解読される可能性がある。JVNでは、TLSにおいてRSAアルゴリズムを無効にすることで、この問題の影響を軽減できるとしている。