PwCサイバーサービス合同会社は12月5日、IoT製品、組み込み機器などの脆弱性を診断する「ハードウェアハッキング・ラボ」を開設し、稼働を開始したと発表した。急速に普及するIoT化は、すべての産業に恩恵をもたらす反面、サイバー攻撃を受けるリスクは高まっており、企業は、情報システムはもちろん、製品、設備を含む事業全体のセキュリティを担保することが急務となっている。ハードウェアハッキング・ラボは、従来のネットワークを対象とした脆弱性診断では検知できない、車両システムなどのIoT製品や組み込み機器の検査に特化した研究施設。攻撃者と同じ目線で、完全なブラックボックステストを実施できる能力と設備を有しているという。具体的には、IoT機器や組み込み機器、ファームウェア、製品の脆弱性診断、ハッカー視点でのセキュリティ評価などを行う。車両システム単体のハッキングテストだけでなく、スマートフォンなどのスマートデバイス、V2XやOTAといった車両システムと連携する機器やサーバも含めた総合的なハッキングテストサービスも提供する。