独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月9日、株式会社SBI証券が提供するトレーディングツール「HYPER SBI」のインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。NTTセキュリティ・ジャパン株式会社の磯侑斗氏が報告を行った。「HYPER SBI Ver. 2.2 およびそれ以前」には、DLLを読み込む際の検索パスが原因で、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-10885)が存在する。この脆弱性が悪用されると、インストーラを実行している権限で、任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに、最新のインストーラを使用するよう呼びかけている。