工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第5回「ウソも方便」 | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2018.11.20(火)

工藤伸治のセキュリティ事件簿 シーズン 7 「アリバイの通信密室」 第5回「ウソも方便」

第三者を巻き込んで実行するには、百万円は安すぎる。百万円を手に入れるなら顧客データを盗んで売るなり、もっと手っ取り早い方法もありそうだ。

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「じゃっかん精神的に不安定というか、子供っぽいところがあります。ちょっとしたことで感情的になったり、いたずらっぽをしたりするところがあります。彼なら遊び半分で今回の事件をしでかしそうです。要求金額が少ないのも、いたずら半分でやったと思えば納得できます。ただ、どうやってIDとパスワードを入手したかはわからないんですが」

「ええと、そいつってもしかして、吉沢のIDとパスワードをのぞき見で盗めるんじゃないの?」

「……隣の席ですから、可能性はありますね。やっぱり、彼か……」

「あんたそこまで疑ってるなら、オレに頼まず自分で調べればいいんじゃないの?」

山岡は落ち着いているように見えるが、見かけ倒しだったかもしれない。

「それは職務ではありませんし、犯人だとわかってもどうすればいいかわかりませんし、警察に被害届を出さない以上、犯人は自由に行動できるわけですから、逆恨みされて何かされても困ります。先ほども申し上げましたけど、もし川辺が犯人だったら確実に逆恨みされます」

ある意味、正論だ。山岡みたいに犯人を畏れるヤツがいるから、オレへの依頼があるのだとも言える。

《一田 和樹》

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