独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月20日、株式会社バッファローが提供する無線LANルータ、および無線LANアクセスポイントに複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。小林学氏(CVE-2017-2273、CVE-2017-2274)、および東京大学の笹部哲郎氏(CVE-2017-2126)が報告を行った。無線LANルータ「WMR-433 ファームウエア Ver.1.02 およびそれ以前」「WMR-433W ファームウエア Ver.1.40 およびそれ以前」には、クロスサイトリクエストフォージェリ(CVE-2017-2273)、反射型クロスサイトスクリプティング(CVE-2017-2274)の脆弱性が存在する。この脆弱性により、当該製品の設定を変更させられたり、当該製品を再起動させられたりする可能性がある。無線LANアクセスポイント「WAPM-1166D ファームウェア Ver.1.2.7 およびそれ以前」「WAPM-APG600H ファームウエア Ver.1.16.1 およびそれ以前」には、認証不備の脆弱性(CVE-2017-2126)が存在する。この脆弱性により、当該製品にアクセス可能な第三者によって、認証なしで telnet ログインされ、設定機能にアクセスされる可能性がある。JVNでは、いずれも開発者が提供する情報をもとに、ファームウェアを最新版へアップデートするよう呼びかけている。