独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月28日、服部雄輝氏が提供するMarkdown記法を使用してプレゼンテーション用のスライドPDFを作成するためのアプリケーション「Marp」に脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。京都大学の山崎啓太郎氏が報告を行った。「Marp v0.0.10 およびそれ以前」には、Markdownファイルに含まれているJavaScript実行機能がローカルリソースへのアクセスを制限しておらず、PC上のファイルを読み込んで処理することが可能な問題(CVE-2017-2239)が存在する。このため、細工されたファイルを読み込むことで、PC上のファイルにアクセスされ、外部に情報が漏えいする可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。