独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月25日、航空自衛隊が提供するスクリーンセーバーのインストーラに、DLL読み込みに関する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏が報告を行った。航空自衛隊が提供する、いくつかのスクリーンセーバーのインストーラには、DLLを読み込む際の検索パスに問題があり、同一ディレクトリに存在する特定のDLLを読み込んでしまう脆弱性(CVE-2017-2176)が存在する。この脆弱性により、細工されたDLLが何らかの方法で同一ディレクトリに配置されている場合に、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、同製品の配布はすでに終了しているため、インストーラーを使用しないよう呼びかけている。なお、すでにスクリーンセーバーをインストールしている場合は脆弱性の影響を受けない。