独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月19日、IPAが提供する「定量的プロジェクト管理ツール(EPM-X)」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは7.8。橘総合研究所の英利雅美氏、および三井物産セキュアディレクション株式会社の米山俊嗣氏が報告を行った。EPM-Xのインストーラには、任意のDLL読み込みに関する脆弱性(CVE-2017-2175)が存在する。またEPM-Xには、反射型(CVE-2017-2174)、および格納型(CVE-2017-2173)のクロスサイトスクリプティングの脆弱性が存在する。これらの脆弱性が悪用されると、インストーラを実行している権限で任意のコードを実行されたり、当該製品を使用しているユーザのWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される可能性がある。JVNでは、同製品の開発およびサポートはすでに終了しているため、同製品を使用しないよう呼びかけている。