独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月19日、株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)が提供する「SEIL シリーズルータ」にサービス運用妨害(DoS)の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。開発者が製品利用者への脆弱性の周知を目的に、報告を行った。「SEIL/x86 Fuji 1.70 から 5.62 まで」「SEIL/BPV4 5.00 から 5.62 まで」「SEIL/X1 1.30 から 5.62 まで」「SEIL/X2 1.30 から 5.62 まで」「SEIL/B1 1.00 から 5.62 まで」には、DNS中継機能とPPPアクセスコンセントレータ(L2TP)機能および通信品質測定(サーバ)機能の特定のパケット処理が原因でDoDの脆弱性(CVE-2017-2153)が存在する。この脆弱性が悪用されると、当該機能が応答不能な状態にされる可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとにファームウェアをアップデートするよう呼びかけている。