一般社団法人日本クレジット協会は3月31日、2016年第4四半期(10月から12月)におけるクレジットカード不正使用被害の集計値を取りまとめ、発表した。これは、クレジットカード不正使用の実態を明らかにするために、クレジットカード発行会社を対象に継続的に調査しているもの。なお、2016年(1月~12月)の不正使用被害額は140.9億円で、前年から17.4%増加している。これによると、同四半期の不正使用被害額は34.1億円で、前四半期(34.1億円)から横ばいとなった。不正使用被害額の内訳は、偽造カード被害額が7.8億円(同6.4億円)で21.9%の増加、番号盗用被害額が20.7億円(同21.7億円)で4.6%の減少となった。構成比では、偽造カード被害額が全体の22.9%、番号盗用被害額が60.7%であった。国内・海外の内訳では、カード偽造被害は海外が59.0%を占め、番号盗用被害は海外が37.2%であった。