株式会社カスペルスキーは3月10日、Kaspersky Labのグローバル調査分析チーム(GReAT)のセキュリティリサーチャーが、データを破壊するワイパー型マルウェア「StoneDrill」を新たに発見したと発表した。StoneDrillは、感染PC内のあらゆるデータを破壊するという動作は「Shamoon」と同様だが、高度な検知回避技術やスパイツールも備えていることが特徴となっている。中東と欧州でそれぞれひとつの組織が標的として確認された。StoneDrillの拡散方法は判明に至っていないが、標的のPCに侵入すると、ユーザがよく使うWebブラウザのメモリプロセスに自分自身をインジェクトする。このプロセスにより、セキュリティ製品を欺くために、2つの高度なエミュレータへの対抗技術を使用する。その後、PCのディスクを破壊し始める。また、これまでに確認された他の複数のワイパー型マルウェアやスパイ活動、さらには「NewsBeef APT」で発見されたマルウェアのコードの一部が使用されていることも、興味深い点としている。
狡猾な罠を仕掛けた「マルウェア付きのインボイス」が、日本の銀行口座を空っぽにする~それをブロックできたアンチウイルス製品は、たった 7 %(The Register)2016.1.22 Fri 8:30