フィッシング対策協議会は3月7日、「ハッシュアルゴリズム『SHA-1』の衝突攻撃(SHAtterd)のWebサイトへの影響に関して」と題する注意喚起を発表した。これは、Googleとオランダ アムステルダムCWI Instituteとの共同研究の結果、SHA-1の衝突攻撃が可能であるとの検証結果がGoogleのセキュリティブログに公開されたことを受けたもの。同協議会では、この攻撃手法によりSHA-1を利用した電子署名の偽装が現実的になったとして、対策を呼びかけている。たとえば、悪意ある第三者が実在する組織のドメインを詐称したSHA-1のサーバ証明書を偽装し、フィッシングサイトで正規なサーバ証明書として利用する可能性があるとしている。なお、SHA-1のサーバ証明書を利用するWebサイトではブラウザに警告が表示されるので、ID、パスワードの入力や個人情報を入力する場合には注意が必要。また、Webサイト運営者に対しては、安全対策のため早急にSHA-2サーバ証明書へ移行することを推奨している。
暗号研究者たちが、たった 75,000 ドルで SHA-1 をクラッキング~その暗号を 2017 年に退かせる計画は、前倒しにすべきかもしれない(The Register)2015.11.5 Thu 8:30