BBソフトサービス株式会社は12月22日、「インターネット詐欺リポート(2016年11月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、10月のインターネット詐欺サイトの検知数は1,770,896件で、前月より4.6%減少した。内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが79.29%、フィッシング詐欺サイトが14.25%、マルウェア感染サイトが0.81%、ボーガスウェア配布サイトが4.26%、ぜい弱性悪用サイトが1.39%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで22.38%、Androidで91.70%、iOSで66.89%となっている。また11月度は、Webサイトを記録保管する海外のWebアーカイブサービスを利用した詐欺サイトを検知した。Webアーカイブに詐欺サイトを記録保管することで、セキュリティソフトやフィルタリングの検知を回避しようとする。ここ数年、こうした詐欺サイトを発見し消去する活動が官民連携で活発に行われていることから、犯罪者は新たな抜け道を模索しているとみている。