BBソフトサービス株式会社は11月18日、「インターネット詐欺リポート(2016年10月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、10月のインターネット詐欺サイトの検知数は1,855,449件で、前月より2.1%減少した。内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが76.78%、フィッシング詐欺サイトが17.53%、マルウェア感染サイトが0.70%、ボーガスウェア配布サイトが3.77%、ぜい弱性悪用サイトが1.22%を占めていた。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで22.72%、Androidで87.33%、iOSで58.41%となっている。また10月度は、チャット機能を搭載し個人情報を盗む偽販売サイトを発見した。閲覧しているとチャットが自動的に立ち上がり、商品に関する質問ができるようになっている。実際に質問を入力すると「担当者が席を外しているため、折り返し連絡をします。連絡先を記入してください」という返答とリンクが表示され、リンクをクリックするとメールアドレスを記載する入力フォームへ誘導される。BBソフトサービスでは、犯罪者は新たなECサイトの手法を偽サイトに取り入れていると指摘している。