一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月14日、「Adobe Flash Player」の脆弱性に関する注意喚起を発表した。これはアドビ社の発表を受けたもので、この脆弱性を悪用したコンテンツをユーザが開いた場合、リモートからの攻撃によって Adobe Flash Player が不正終了したり、任意のコードが実行されたりする可能性がある。
アドビでは、今回のアップデートにて修正される脆弱性(CVE-2016-7892)を悪用する、32bit版 Internet Explorer を対象とした限定的な標的型攻撃を確認しており、JPCERT/CCにおいても攻撃への悪用を確認しているという。JPCERT/CCでは、早急なアップデートを呼びかけている。
対象となる製品とバージョンは、「Adobe Flash Player Desktop Runtime(23.0.0.207)およびそれ以前(Internet Explorer、Mozilla Firefox、Safariなど)」「Adobe Flash Player for Google Chrome(23.0.0.207)およびそれ以前」「Adobe Flash Player for Microsoft Edge and Internet Explorer 11(23.0.0.207)およびそれ以前(Windows 10 および Windows 8.1)」。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》