独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)は12月8日、「サイバーセキュリティ経営ガイドライン解説書」を公開したと発表した。同書は、2015年12月に経済産業省と共同で策定した「サイバーセキュリティ経営ガイドライン」の普及と実践に向けて、ガイドラインの内容を補足し、重要な対策の実施手順や検討のポイント等を具体的に解説するもの。ガイドラインと合わせて活用することで、経営者のサイバーセキュリティの確保に向けた取り組みが推進されることを期待するとしている。同書は、0章を含む11章に3つの付録で構成されるPDFファイルとなっており、0章はサイバーセキュリティ対策を検討している経営者、および対策の実施責任者となるCISO等を想定読者として、経営者が認識する必要がある3原則を解説している。また1章以降は、サイバーセキュリティ対策の実施責任者となるCISO等を想定読者として、本ガイドラインに示される重要10項目について、記載されている順に解説している。さらに別添として、具体的なサイバー攻撃やリスク、脅威等を検討する際の参考として、近年実際起こったサイバー攻撃の被害事例を取りまとめた一覧表を用意している。