独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は11月24日、「Apache Tomcat」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これはThe Apache Software FoundationがApache Tomcat向けのアップデートを公開したことを受けたもの。影響を受けるのは、「Apache Tomcat 9.0.0.M1から9.0.0.M11まで」「Apache Tomcat 8.5.0から8.5.6まで」「Apache Tomcat 8.0.0.RC1から 8.0.38まで」「Apache Tomcat 7.0.0から7.0.72まで」「Apache Tomcat 6.0.0から6.0.47まで」。なお、これら以前のサポート対象外となってるバージョンも本脆弱性の影響を受ける可能性がある。公開されたアップデートにより修正される脆弱性は、HTTPレスポンスの改ざん(CVE-2016-6816)、サービス運用妨害(DoS)(CVE-2016-6817)、任意のコード実行(CVE-2016-8735)。想定される影響は各脆弱性により異なるが、情報漏えい、DoS、任意のコード実行などの可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。最新のバージョンは次の通り。「Apache Tomcat 9.0.0.M13」「Apache Tomcat 8.5.8」「Apache Tomcat 8.0.39」「Apache Tomcat 7.0.73」「Apache Tomcat 6.0.48」。