SIMを活用したIoTセキュリティ技術を開発、不正な遠隔操作やなりすましの防止が可能に(KDDI、KDDI総合研究所) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

SIMを活用したIoTセキュリティ技術を開発、不正な遠隔操作やなりすましの防止が可能に(KDDI、KDDI総合研究所)

 KDDIとKDDI総合研究所は20日、SIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発を発表した。

製品・サービス・業界動向
SIMを活用したIoT機器通信向け暗号鍵管理技術の開発と遠隔保守の実証は世界初。SIMは高いセキュリティ耐性を持ち、暗号鍵を発行するアプリを組み込むことで安全な通信路を構築できるため、外部からの不正改竄などを排除することができる(画像はプレスリリースより)
  • SIMを活用したIoT機器通信向け暗号鍵管理技術の開発と遠隔保守の実証は世界初。SIMは高いセキュリティ耐性を持ち、暗号鍵を発行するアプリを組み込むことで安全な通信路を構築できるため、外部からの不正改竄などを排除することができる(画像はプレスリリースより)
  • SIMとIoT機器との間で共通鍵を共有する方法(画像はプレスリリースより)
  • サーバーとIoT機器が安全に通信するためのSIMからIoT機器へ公開鍵証明書を発行する方法(画像はプレスリリースより)
  • SIMとIoT機器の相互認証と公開鍵証明書の発行シーケンス(画像はプレスリリースより)
  • SIMのアプリ領域への暗号鍵発行アプリの組み込みと遠隔保守(画像はプレスリリースより)
 KDDIとKDDI総合研究所は20日、SIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発を発表した。

 一般的にSIMは高いセキュリティ耐性を持っており、同技術は、そうしたSIMのセキュリティ耐性を活用し、IoT機器向けの暗号鍵を発行するアプリを組み込むことで、IoT機器への共通鍵や公開鍵証明書を安全に発行する。

 これにより、無防備なインターネット通信をSIMを介した暗号鍵を使ったセキュリティの高い通信を実現し、不正な遠隔操作やなりすましを防止する事が可能となるとのこと。

 また、IoT機器向けの暗号鍵を発行するアプリは、遠隔設定・解除が可能なため、IoT機器の認証や暗号通信、電子署名の発行などの遠隔保守が可能となり、遠隔操作やソフトウェアアップデートなども安全に利用することができる。

 同社では利用事例として、監視カメラや災害観測インフラでの通信の安全化と遠隔保守、家電製品のリモートアップデート、いわゆるスマートロックと呼ばれているスマートフォンを利用した自宅の鍵の開閉制御などを想定している。

 IoT時代の到来に際して、IoT機器の1つとして、監視カメラ(ネットワークカメラ)にも注目が集まっているが、一方でデータ盗聴などによる情報漏洩リスクへの危惧も指摘されている。同技術が、今後、どのように監視カメラのセキュリティに貢献してくるかも注目していきたい。

監視カメラの不正操作などを防ぐ!IoT向けセキュリティSIMをKDDIが開発

《防犯システム取材班/小池明@RBB TODAY》

編集部おすすめの記事

特集

製品・サービス・業界動向 アクセスランキング

  1. 度を超えたハラスメント行為者 セガ従業員に損害賠償支払い

    度を超えたハラスメント行為者 セガ従業員に損害賠償支払い

  2. マクニカネットワークスが忘れない CrowdStrike 三つのエピソード

    マクニカネットワークスが忘れない CrowdStrike 三つのエピソード

  3. 日本規格協会、ISO / IEC 27002 の改訂を受け「JIS Q 27002:2024」発行

    日本規格協会、ISO / IEC 27002 の改訂を受け「JIS Q 27002:2024」発行

  4. GMOイエラエ、カルチャーデック公開

  5. 「Apex Legends」高ランク帯のマッチ向けにDDoS攻撃からの保護機能を実装

  6. 大阪の奇跡「純国産SOCサービス」セキュアヴェイル、垂直統合までの20年

  7. デロイトと JFEスチール、サイバーセキュリティの合弁会社設立

  8. ジョン・マカフィーの死から三年、新CEOにクレイグ・バウンディ氏

  9. サイバーセキュリティ防衛技官募集、実務経験13年以上の31歳から58歳(防衛省)

  10. Twitterの青い「認証マーク」を本人確認なしで購入可能に、なりすましは厳罰化

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×