SIMを活用したIoTセキュリティ技術を開発、不正な遠隔操作やなりすましの防止が可能に(KDDI、KDDI総合研究所) | ScanNetSecurity
2024.03.19(火)

SIMを活用したIoTセキュリティ技術を開発、不正な遠隔操作やなりすましの防止が可能に(KDDI、KDDI総合研究所)

 KDDIとKDDI総合研究所は20日、SIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発を発表した。

製品・サービス・業界動向 業界動向
 KDDIとKDDI総合研究所は20日、SIMを活用したIoTセキュリティ技術の開発を発表した。

 一般的にSIMは高いセキュリティ耐性を持っており、同技術は、そうしたSIMのセキュリティ耐性を活用し、IoT機器向けの暗号鍵を発行するアプリを組み込むことで、IoT機器への共通鍵や公開鍵証明書を安全に発行する。

 これにより、無防備なインターネット通信をSIMを介した暗号鍵を使ったセキュリティの高い通信を実現し、不正な遠隔操作やなりすましを防止する事が可能となるとのこと。

 また、IoT機器向けの暗号鍵を発行するアプリは、遠隔設定・解除が可能なため、IoT機器の認証や暗号通信、電子署名の発行などの遠隔保守が可能となり、遠隔操作やソフトウェアアップデートなども安全に利用することができる。

 同社では利用事例として、監視カメラや災害観測インフラでの通信の安全化と遠隔保守、家電製品のリモートアップデート、いわゆるスマートロックと呼ばれているスマートフォンを利用した自宅の鍵の開閉制御などを想定している。

 IoT時代の到来に際して、IoT機器の1つとして、監視カメラ(ネットワークカメラ)にも注目が集まっているが、一方でデータ盗聴などによる情報漏洩リスクへの危惧も指摘されている。同技術が、今後、どのように監視カメラのセキュリティに貢献してくるかも注目していきたい。

監視カメラの不正操作などを防ぐ!IoT向けセキュリティSIMをKDDIが開発

《防犯システム取材班/小池明@RBB TODAY》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定記事

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定記事特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×