◆概要
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用して攻撃者に DNS サーバのプロセスを容易に停止されてしまうため、BIND による DNS サーバを運用している場合は、パッチの適用により早急に対策することを推奨します。
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◆分析者コメント
当該脆弱性による攻撃は細工されたクエリを 1 つ送るのみで実行可能となっています。攻撃が容易でありエクスプロイトコードの作成難易度も低いことに加え、すでにエクスプロイトコードも複数公開されているため、攻撃者に狙われる可能性が高い脆弱性であると考えられます。すでに警察庁からも注意喚起(関連情報 [6]) があがっているため、パッチの適用による早急な対策を推奨します。
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◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
7.8
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)
[CVSS v3]
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
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◆影響を受けるソフトウェア
以下のバージョンの BIND が当該脆弱性の影響を受ける可能性があります。
- BIND 9.0.x から 9.8.x までのバージョン
- BIND 9.9.0 から 9.9.9-P2 までのバージョン
- BIND 9.9.3-S1 から 9.9.9-S3 までのバージョン
- BIND 9.10.0 から 9.10.4-P2 までのバージョン
- BIND 9.11.0a1 から 9.11.0rc1 までのバージョン
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◆解説
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性は BIND のソースコードであるmessage.c の dns_message_renderbegin() 関数に含まれており、当該関数における入力値の検証に不備に起因しています。攻撃者は message.c の値検証を回避する不正なパケットを対象の BIND に送信し、buffer.c によって不正なパケットが検証され assertion failure を発生させることで、対象の BIND のプロセスを停止させることが可能となります。
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性を悪用して攻撃者に DNS サーバのプロセスを容易に停止されてしまうため、BIND による DNS サーバを運用している場合は、パッチの適用により早急に対策することを推奨します。
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◆分析者コメント
当該脆弱性による攻撃は細工されたクエリを 1 つ送るのみで実行可能となっています。攻撃が容易でありエクスプロイトコードの作成難易度も低いことに加え、すでにエクスプロイトコードも複数公開されているため、攻撃者に狙われる可能性が高い脆弱性であると考えられます。すでに警察庁からも注意喚起(関連情報 [6]) があがっているため、パッチの適用による早急な対策を推奨します。
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◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
7.8
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:N/I:N/A:C)
[CVSS v3]
7.5
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2016-2776&vector=AV:N/AC:L/PR:N/UI:N/S:U/C:N/I:N/A:H
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◆影響を受けるソフトウェア
以下のバージョンの BIND が当該脆弱性の影響を受ける可能性があります。
- BIND 9.0.x から 9.8.x までのバージョン
- BIND 9.9.0 から 9.9.9-P2 までのバージョン
- BIND 9.9.3-S1 から 9.9.9-S3 までのバージョン
- BIND 9.10.0 から 9.10.4-P2 までのバージョン
- BIND 9.11.0a1 から 9.11.0rc1 までのバージョン
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◆解説
DNS のサーバソフトウェアとして世界的に大きなシェアを誇るソフトウェアである BIND のバージョン 9.x 系に、値検証不備によりサービス不能攻撃が可能となる脆弱性が報告されています。脆弱性は BIND のソースコードであるmessage.c の dns_message_renderbegin() 関数に含まれており、当該関数における入力値の検証に不備に起因しています。攻撃者は message.c の値検証を回避する不正なパケットを対象の BIND に送信し、buffer.c によって不正なパケットが検証され assertion failure を発生させることで、対象の BIND のプロセスを停止させることが可能となります。