BIND 9.xに、パケットひとつでDNSサービスが停止する脆弱性(JPRS) | ScanNetSecurity
2024.07.27(土)

BIND 9.xに、パケットひとつでDNSサービスが停止する脆弱性(JPRS)

JPRSは、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について注意喚起を発表した。

脆弱性と脅威
株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は9月28日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について注意喚起を発表した。BIND 9.0.0以降のすべてのバージョンのBIND 9が対象となり、かつフルリゾルバ(キャッシュDNSサーバ)および権威DNSサーバの双方が対象となることから、対象が広範囲にわたる。

この脆弱性(CVE-2016-2776)は、DNS応答を作成する処理に不具合があり、特定の問い合わせに対応する応答メッセージをパケットに構築する際、namedが異常終了を起こす障害が発生する。ISCでは、外部から該当する問い合わせパケットをひとつ送りつけるだけで、namedを異常終了させられることなどから、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。

JPRSでは解決策として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.4-P3/9.9.9-P3)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を適用することを挙げている。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》

編集部おすすめの記事

特集

脆弱性と脅威 アクセスランキング

  1. Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

    Assimp にヒープベースのバッファオーバーフローの脆弱性

  2. スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

    スマホアプリ「ピッコマ」に外部サービスの APIキーがハードコードされている問題

  3. 「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

    「ポケモンセンターオンライン」を装ったフィッシングサイトに注意喚起(ポケモンセンター)

  4. NETGEAR 製ルータにバッファオーバーフローの脆弱性

  5. JPCERT/CC、仮想通貨マイニングツールのXMRigの設置を狙った攻撃を順序立てて詳説~対策マニュアルとしても有効

  6. PlayStation公式になりすましたアカウントに注意喚起、個人情報要求DMも

  7. メルカリがフィッシング詐欺に注意喚起、アプリの利用など推奨

  8. 「GROWI」にWebブラウザ上で任意のスクリプトを実行される複数の脆弱性(JVN)

  9. 同日に再攻撃やフリーツール悪用も、2022年下半期 IPA 届出事例

  10. 「マンションのWi-Fiが遅いから切り替えます」関係者装った悪質勧誘が横行、法に基づき社名を公表(消費者庁)

アクセスランキングをもっと見る

「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」
「経理」「営業」「企画」「プログラミング」「デザイン」と並ぶ、事業で成功するためのビジネスセンスが「セキュリティ」

ページ右上「ユーザー登録」から会員登録すれば会員限定記事を閲覧できます。毎週月曜の朝、先週一週間のセキュリティ動向を総括しふりかえるメルマガをお届け。(写真:ScanNetSecurity 名誉編集長 りく)

×