株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は1月20日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について緊急の注意喚起を発表した。BIND 9.0.x以降のすべてのバージョン(9.10系列:9.10.0~9.10.3-P2、9.9系列:9.9.0~9.9.8-P2、9.9.3-S1~9.9.8-S3、それ以外の系列:9.3.0~9.8.8)のBIND 9が該当する。この脆弱性は、該当するBINDにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのDoS攻撃が可能となる脆弱性(CVE-2015-8704)が、開発元のISCから発表されたというもの。ISCでは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「高(High)」と評価している。JPRSでは解決策として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.3-P3/9.9.8-P3)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新の適用を、速やかに実施することを挙げている。なおJPRSは同日、9.10系列:9.10.0~9.10.3-P2のBIND 9にも、実装上の不具合によりnamedに対する外部からのDoS攻撃が可能となる脆弱性(CVE-2015-8705)が存在するとして注意喚起を発表しており、バージョンアップを強く推奨している。