マカフィー株式会社は9月21日、McAfee Labsによる「2016年第2四半期の脅威レポート」を発表した。レポートによると、同四半期に確認された新しいランサムウェアのサンプル数は130万件、新しいモバイルマルウェアのサンプル数は200万件と過去最大を記録した。2016年初めに病院を狙ったランサムウェアが急増したことを受け、同社はこの種の攻撃、その背後にあるランサムウェア ネットワーク、そしてサイバー犯罪者が不正な活動を収益化する仕組みについて調査した。その結果、ランサムウェアの被害に遭った病院が、特定のビットコイン アカウントに、10万米ドル(約1,000万円)近く支払ったことが判明した。今後も新たな業界への攻撃数が増加すると予測している。また2016年前半には、あるランサムウェアの開発者と配布者が、さまざまな業界を標的としたランサムウェア攻撃によって、1億2,100万米ドル(189,813ビットコイン:約121億円)の収益を得ていたことが判明している。サイバー犯罪に関する情報を共有する地下フォーラムを調査した結果、このサイバー犯罪者は今年1月から6月までの間にも、9,400万米ドル(約94億円)を得ていることを示唆しているという。