警察庁は8月30日、@policeにおいて2016年7月期の「インターネット観測結果等」を発表した。7月期では、「Drupalのモジュールの脆弱性を標的としたアクセスの観測」「Netis社製ルータに対する攻撃を企図したアクセスが急増」の2つをトピックに挙げている。同庁のインターネット定点観測システムにおいて、7月21日にDrupalのモジュール「RESTWS」に存在する深刻な脆弱性を標的としたアクセスを観測した。ただし、これらのアクセスは実際に攻撃を試みるものではなく、当該脆弱性の有無を確認する探索行為であると推測している。また7月23日から、Netisi社製のルータが使用する53413/UDPのポートに対するアクセスが急増した。同ルータには、外部から容易にアクセスできる脆弱性が存在すると、2014年8月にセキュリティ対策企業により公表されている。今回急増したアクセスは、DVR等のインターネットに接続された機器を探索する活動等の踏み台にされていると推測している。日本国内からのアクセスも多く確認されているという。