テンキーやICカードと指静脈を組み合わせた2要素認証によるハイセキュリティな入退室管理も可能に(日立産業制御ソリューションズ) | ScanNetSecurity
2025.02.28(金)

テンキーやICカードと指静脈を組み合わせた2要素認証によるハイセキュリティな入退室管理も可能に(日立産業制御ソリューションズ)

 日立産業制御ソリューションズは、15日まで開催された「第11回オフィスセキュリティEXPO」にて、指静脈入退管理システム「SecuaVeinAttestor(セキュアベインアテスター)」の展示を行った。

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「FVA-100」は指静脈入退室管理システム「SecuaVeinAttestor」の新型認証端末。従来機に比べ認証速度は約3倍、他人受入率(認証精度)は約15分の1と機能が大幅に向上している(撮影:防犯システム取材班)
  • 「FVA-100」は指静脈入退室管理システム「SecuaVeinAttestor」の新型認証端末。従来機に比べ認証速度は約3倍、他人受入率(認証精度)は約15分の1と機能が大幅に向上している(撮影:防犯システム取材班)
  • 「FVA-100」の下部にある指静脈の認証端末部。すぐ上部にはICカードリードも搭載されている(撮影:防犯システム取材班)
  • 静脈認証と組み合わせた運用も可能だ(撮影:防犯システム取材班)
  • ブースでは主にPCのログオンなどに使用する指静脈認証システム「静紋J300」も展示されていた。指静脈による入退室管理・PCログオンと防犯カメラを連動させたセキュリティ構築も可能(撮影:防犯システム取材班)
 日立産業制御ソリューションズは、15日まで開催された「第11回オフィスセキュリティEXPO」にて、指静脈入退管理システム「SecuaVeinAttestor(セキュアベインアテスター)」の展示を行った。

 指静脈認証のメリットとしては、カードや鍵のように紛失や所持し忘れる恐れがなく、暗証番号のように漏えいする恐れもないという点が挙げられる。また指紋と比べると偽造も極めて困難で、変化しないという点も優れている。

 同社の指静脈による入退室管理システムは、2002年から行っており、昨年の「第10回オフィスセキュリティEXPO」では発売前の新端末が展示されていたが、今回は製品版による実機展示と相成った。

 新端末の「FVA-100」は、2015年10月から発売開始され、各種機能が従来品よりも向上している。1人2指を登録し、1回目で認証できなかった場合は、2本目の指で認証を行う「逐次認証」や新型認証エンジンにより、認証速度及び精度が大幅に向上。

 1対N認証で従来機(AFV-700シリーズ)のおよそ3倍となる約10,000指/秒の認証速度と、約15分の1の他人受入率1/1,500万(逐次認証時)の認証速度を実現した。

 また横長だった従来機に対し、縦長のスリムタイプにデザインを変更。横幅は84mmと従来機の半分以下となり、よりさまざまな場所に設置することが可能だ。

 認証速度と精度が上がったことで、指静脈のみで多人数の認証をスムーズに行うことができるが、テンキーやICカードリーダーも搭載しており、それらを組み合わせて、2要素認証によるハイセキュリティな入退室管理を行うことも可能。オフィスやマンションのエントランスからハイセキュリティエリアまで、ニーズに応じたさまざまな場面での活用が可能となっている。

偽造されにくく高速認証が可能な日立の指静脈入退管理システム

《防犯システム取材班/鷹野弘@RBB TODAY》

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