株式会社日本レジストリサービス(JPRS)は7月19日、BIND 9.xの脆弱性(DNSサービスの停止)について注意喚起を発表した。対象となるのは、これまでにリリースされたすべてのバージョンのBIND 9が該当(9.10系列:9.10.0~9.10.4-P1、それ以外の系列:9.0.x~9.9.9-P1)する。この脆弱性は、該当するBINDにおける実装上の不具合により、namedに対する外部からのDoS攻撃が可能となる脆弱性(CVE-2016-2775)が、開発元のISCから発表されたというもの。ISCでは、本脆弱性の深刻度(Severity)を「中(Medium)」と評価している。JPRSでは解決策として、本脆弱性を修正したパッチバージョン(BIND 9.10.4-P2/9.9.9-P2)への更新、あるいは各ディストリビューションベンダからリリースされる更新を適用することを挙げている。