BBソフトサービス株式会社は7月15日、「インターネット詐欺リポート(2016年6月度)」を発表した。本レポートは、同社の「Internet SagiWall」が検出・収集した危険性の高いネット詐欺サイトの数やカテゴリーなどを分析したもの。これによると、6月のインターネット詐欺サイトの検知数は1,982,775件で、前月より14.1%減少した。内訳は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトが87.58%、フィッシング詐欺サイトが10.04%、マルウェア感染サイトが1.22%、ボーガスウェア配布サイトが0.82%、ぜい弱性悪用サイトが0.4%を占めていた。特にワンクリック・不当請求詐欺サイトが前月比で5.02ポイント増加している。OSごとのネット詐欺種類別検知率では、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの割合がWindowsで23.47%、Androidで91.51%、iOSで41.30%となっている。6月度は、ワンクリック・不当請求詐欺サイトの検知数が引き続き多く、動画サイトの閲覧で100万円を超える電子ギフト券を購入させられた架空請求詐欺被害も発生している。また、梅雨・暑さ対策関連グッズの詐欺サイトが増加し、昨年よりも商材が多様化している。これは、大手ショッピングサイトが販促活動を始めたことで、その人気商材を詐欺サイトに盗用掲載していると考えられるとしている。このような詐欺サイトでは、商品を購入しても届かないなどの被害に遭う危険性があるほか、入力したメールアドレスやパスワード、住所、氏名、クレジットカード番号などの犯罪者にとって有益な個人情報が搾取され、なりすましによる不正な商品購入や、個人情報がブラックマーケットで売買される危険性もあり、注意が必要としている。