一般社団法人日本クレジット協会は6月30日、2016年第1四半期(1月から3月)におけるクレジットカード不正使用被害の集計値を取りまとめ、発表した。これは、クレジットカード不正使用の実態を明らかにするために、クレジットカード発行会社を対象に継続的に調査しているもの。これによると、同四半期の不正使用被害額は37.0億円で、前年同期(26.5億円)から39.6%増加した。不正使用被害額の内訳は、偽造カード被害額が9.0億円(同5.0億円)で90.0%の増加、番号盗用被害額が22.6億円(同14.9億円)で51.7%の増加となった。構成比では、偽造カード被害額が全体の24.3%、番号盗用被害額が61.1%であった。国内・海外の内訳では、カード偽造被害は海外が73.3%を占め、番号盗用被害は海外が42.4%であった。