独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月8日、山田巧氏が提供するWindowsソフトウェア開発用のオープンソースのライブラリ「DXライブラリ」に任意のコードが実行可能な脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3による最大Base Scoreは8.1。「DXライブラリ VisualC++用 Ver3.13f から Ver3.16b まで」「DXライブラリ BorlandC++用 Ver3.13f から Ver3.16b まで」「DXライブラリ Gnu C++用 Ver3.13f から Ver3.16b まで」には、printfDx() の処理に起因する、任意のコードが実行可能な脆弱性(CVE-2016-4819)が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工された文字列を処理することで任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは開発者に対し、対策済みのDXライブラリを使用してリビルドし、アプリケーションをアップデートするよう呼びかけている。