日本電気株式会社(NEC)は5月13日、迅速なシステム更新を実現する「システム自動更新AI技術」を開発したと発表した。同技術は、システム管理者が、目的とするシステム構成を入力するだけで、膨大な更新手順の候補の中から、サービス停止を起こさない手順を自動生成するというもの。これにより、現在はシステム管理者が人手で1週間程度要している更新手順の作成を、数分で完了することが可能になる。1.AI技術を用いて目的のシステム構成へ無停止更新する手順を探索・生成する技術は、複雑な要件を同時に満たす更新手順を、AIプランニング技術によって探索し、自動で生成する。そして、2.抽象化技術により、システム構成を更新手順生成に必要な情報へ変換する。これにより、システム運用者は GUI等を用いてICTシステムを構成する部品を組み合わせるだけで、「目的とするシステム構成」を簡単に定義することが可能となる。同社は同技術を、ICTシステムの運用管理ソフトウェアとして2017年度の実用化を目指すとしている。