glibc ライブラリの getaddrinfo 関数におけるバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report) | ScanNetSecurity[国内最大級のサイバーセキュリティ専門ポータルサイト]
2017.06.25(日)

glibc ライブラリの getaddrinfo 関数におけるバッファオーバーフローの脆弱性(Scan Tech Report)

脆弱性と脅威 エクスプロイト

◆概要
2016 年 2 月 16 日に glibc ライブラリにおいてバッファオーバーフロー脆
弱性が公開されました。当該脆弱性を悪用されることにより、攻撃者によって
サービス不能攻撃や遠隔から任意のコードを実行されてしまう可能性がありま
す。
----------------------------------------------------------------------
◆分析者コメント
当該脆弱性では必要となる条件がいくつか存在するため、攻撃が成功する場合
は限られていると考えられます。しかし技術力が高い攻撃者に当該脆弱性を利
用されることにより、サービス不能攻撃や遠隔から任意のコードを実行されて
しまう可能性があります。Linux 系および UNIX 系 OS を運用している場合は
当該脆弱性の有無を確認し適切に対策を行うことを推奨します。
----------------------------------------------------------------------
◆深刻度(CVSS)
[CVSS v2]
6.8
https://nvd.nist.gov/cvss/v2-calculator?name=CVE-2015-7547&vector=(AV:N/AC:M/Au:N/C:P/I:P/A:P)

[CVSS v3]
8.1
https://nvd.nist.gov/cvss/v3-calculator?name=CVE-2015-7547&vector=AV:N/AC:H/PR:N/UI:N/S:U/C:H/I:H/A:H
----------------------------------------------------------------------
◆影響を受けるソフトウェア
glibc 2.9 ~ 2.22
----------------------------------------------------------------------
◆解説
GNU プロジェクトによって開発された C 言語の標準ライブラリである glibc
ライブラリの getaddrinfo 関数にスタックベースのバッファオーバーフロー
の脆弱性が含まれていることが報告されました。

getaddrinfo 関数は IP アドレスを解決するための関数です。今回報告された
脆弱性は、getaddrinfo 関数の実装不備により、名前解決の際に 2048 バイト
以上の UDP または TCP 応答が返ってくると、クライアント端末のスタック領
域を上書きしてしまうというものです。脆弱な glibc を用いている場合は、
攻撃者により当該脆弱性を悪用する DNS サーバを構築され、中間者攻撃など
により名前解決処理を攻撃者の DNS サーバに誘導された場合、サービス不能
攻撃や遠隔からの任意のコードを実行させられてしまう可能性があります。
《株式会社ラック サイバー・グリッド研究所》

関連記事

Scan PREMIUM 会員限定

もっと見る

Scan PREMIUM 会員限定特集をもっと見る

Scan BASIC 会員限定記事

もっと見る

Scan BASIC 会員限定記事特集をもっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)

もっと見る

[Web小説] サイバー探偵 工藤伸治の事件簿サーガ (シーズン 1~6 第1話)特集をもっと見る

カテゴリ別新着記事

脆弱性と脅威 カテゴリの人気記事 MONTHLY ランキング

  1. 「Apache Tomcat」に、エラーページの削除や上書きが行われる脆弱性(JVN)

    「Apache Tomcat」に、エラーページの削除や上書きが行われる脆弱性(JVN)

  2. 「WannaCry」関連の攻撃ツールによるアクセスが増加(警察庁)

    「WannaCry」関連の攻撃ツールによるアクセスが増加(警察庁)

  3. シノアリスのメンテナンスを強制的に解除すると詐称、連携するとアカウント乗っ取り等の可能性(スクウェア・エニックス)

    シノアリスのメンテナンスを強制的に解除すると詐称、連携するとアカウント乗っ取り等の可能性(スクウェア・エニックス)

  4. 「Apache HTTP Web Server」に複数の脆弱性、アップデートを呼びかけ(JVN)

  5. 自動運転の 3 つのセキュリティ課題を解決する「攻撃者視点」とは

  6. Samba における IPC 通信処理の不備により悪意のあるライブラリファイルを読み込ませることが可能となる脆弱性(Scan Tech Report)

  7. 自己解凍書庫ファイルなどWindowsアプリケーションに複数の脆弱性(JVN)

  8. 暗号化を行わない「WannaCry」亜種に感染したPCによるアクセスが増加(警察庁)

  9. 「Tera Term」のインストーラに、任意のコードを実行される脆弱性(JVN)

  10. 複数のWiMAXルータに、デバイスの管理者権限を取得される脆弱性(JVN)

全カテゴリランキング

特集

★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★
<b>★★Scan PREMIUM 会員限定コンテンツにフルアクセスが可能となります★★</b>

経営課題としてサイバーセキュリティに取り組む情報システム部門や、研究・開発・経営企画に携わる方へ向けた、創刊19年のセキュリティ情報サービス Scan PREMIUM を、貴社の事業リスク低減のためにご活用ください。

×