独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は3月8日、ISC DHCPにDoSの脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.9。ISC DHCPサーバは、プロセス間通信や制御を行うために使用するTCPポートへの同時接続数を適切に制限していないことが原因で、攻撃者は大量のTCP接続を確立することでDHCPサーバの処理を妨げることが可能となる。影響を受けるバージョンは、「DHCP 4.1.0 から 4.1-ESV-R12-P1 まで」「DHCP 4.2.0 から 4.2.8 まで」「DHCP 4.3.0 から 4.3.3-P1 まで」。また、これらより古いサポートが終了しているバージョンにも本脆弱性の影響を受ける可能性がある。さらに、本脆弱性の影響を受けるリスクが最も高いのはOMAPIポートであるとしている。開発者は3月に対策コードを追加した新バージョンをリリースする予定であり、対策方法として、信頼できるホスト以外からの通信を遮断することや、OMAPIやフェイルオーバー機能を使用していないのであれば無効化するなどを挙げている。