独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は1月15日、OpenBSD projectが提供するネットワーク経路の暗号化ツール「OpenSSH」のクライアントに複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSS v3によるBase Scoreは5.3。「OpenSSH 5.4 から 7.1p1 まで」のクライアントには、デフォルトで有効になっているローミング機能によりメモリの内容をサーバに送信してしまったり(CVE-2016-0777)、オプション機能によりバッファオーバーフローを引き起こされる(CVE-2016-0778)などの脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、SSH秘密鍵を含む機密情報を取得されたり、設定によっては任意のコードを実行される可能性がある。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。