独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は12月22日、Juniper Networksが提供する機器などに使用するOS「ScreenOS」に複数の脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。これは、Juniper Networksがアドバイザリを公開したことを受けたもの。CVSS v3による最大Base Scoreは9.8。「ScreenOS 6.2.0r15 から 6.2.0r18 まで」「ScreenOS 6.3.0r12 から 6.3.0r20 まで」には、管理アクセスに関する脆弱性(CVE-2015-7755)、およびVPN 通信の内容を解読可能な脆弱性(CVE-2015-7756)が存在する。この脆弱性が悪用されると、リモートの攻撃者によって端末に管理権限でアクセスされ、デバイス内の情報を閲覧されたり改ざんされる可能性がある。なお、Juniper SIRTでは、これらの脆弱性を使用した攻撃活動は確認していないが、遠隔管理アクセスに必要なパスワードは公開されているとしている。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。