社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は12月9日、大阪府警サイバー犯罪対策課、箕面署、茨城県警生活環境課、取手署の共同捜査本部が同日、動画配信支援ツールを用いてアニメ作品を無断配信していた被疑者6名を、著作権法違反の疑いで大阪地検に送致したことを著作権侵害事件として発表した。栃木県佐野市の無職男性(24歳)は、大阪府堺市の男子大学生(24歳)と共謀の上、2015年5月11日、株式会社KADOKAWAが著作権を有するアニメーション作品「ヴァンドレッド #07 Easy Life」の動画情報を、動画配信支援ツール「kagamin2」等のアプリケーションソフトを通じて不特定多数のインターネットユーザに対して送信できるようにするなどし、著作権(公衆送信権)を侵害した疑いが持たれている。被疑者らは、大阪府の男子大学生が「アニメ配信専用」などとして提供するインターネット回線を通じてアニメーションの無断配信を行っていた。警察によると、男子大学生が提供する、回線容量の大きなインターネット回線を通じて配信されることで、より多くのユーザが視聴することが可能になっていたという。なお、警察によると動画配信支援ツールを使用した無断配信の摘発は全国初としている。