一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は10月8日、2015年7月1日から9月30日までの四半期における「インシデント報告対応レポート」および「活動概要」を公開した。インシデント報告対応レポートによると、同四半期にJPCERT/CCが受け付けたインシデント報告件数は4,128件で、前四半期(5,187件)から20%減少した。インシデントの内訳は「スキャン」が53.0%、「Webサイト改ざん」が15.8%、「フィッシングサイト」が13.9%を占めた。フィッシングサイト全体では、金融機関のサイトを装ったものが53.8%、Eコマースサイトを装ったものが8.7%を占めている。本四半期に報告が寄せられたフィッシングサイトの件数は522件で、前四半期の491件から6%増加し、前年度同期(417件)との比較では25%の増加となっている。活動概要では、「APCERT年次総会2015、サイバーグリーンおよびTSUBAMEワークショップの開催~2016年APCERT年次総会ホストはJPCERT/CC~」「連絡不能開発者の製品に関する脆弱性情報の公表を開始」「サイバーセキュリティ対策活動への協力者に感謝状贈呈」「日本シーサート協議会の加盟会員が100組織となる」をトピックに挙げている。