株式会社ラックは10月6日、ビーコンを活用したオフラインプロモーションを可能とするソリューション基盤「ポトフ」を開発、第一弾となるシステムの提供を開始したと発表した。ポトフ(POTF)は「Plural Options of Transfer Facility~情報伝達機能を提供する複数の手段~」の略で、BLE(Bluetooth Low Energy)技術を活用したBluetoothビーコンにより、位置情報と連動した情報をスマートフォンなどに送信するもの。今回提供されたシステムは、ビーコン受信機を持つユーザの行動を情報として収集、蓄積する。このため、リアルタイムもしくは事後に訪問者の行動分析を行うなど、マーケティングの基礎情報としても活用できる。
同システムの事例としては、9月24日に公益財団法人 東京動物園協会が発表し、現在開催されているイベントである都立動物園・水族園クイズラリー「なきまね怪盗現る!? コキャットからの挑戦状 IN TOKYO ZOO」がある。来場者がスマートフォンに専用アプリをダウンロードして都立動物園・水族園4園に行くことで、アプリがビーコンの通知を受信しクイズラリーやさまざまな情報を楽しめる。このようにポトフの活用で、、教育施設やスポーツ施設での情報提供や、商業施設でのプロモーション、迷子対策への活用など、低コストかつスピーディーにオフラインプロモーションを始めることが可能となる。
《吉澤 亨史( Kouji Yoshizawa )》