アカマイ・テクノロジーズ合同会社(アカマイ)は9月10日、新たなサイバーセキュリティのケーススタディとして、ビットコイン恐喝グループDD4BCからのDDoS攻撃が増加していることについて詳細を発表した。これは2014年9月から2015年8月までの期間に同社のProlexic Security Engineering & Research Team(PLXsert)が観測した顧客に対する攻撃トラフィックの件数に基づいたもの。PLXsertチームは2015年4月以降、114件のDD4BC攻撃を確認しているが、その中にはソーシャルメディアを通じてブランドの評判を落とすことを目的とするような、より攻撃的な手段も確認されたという。幅広い業種を攻撃対象とするDD4BCグループは、攻撃対象にそのウェブサイトに対して低レベルのDDoS攻撃を仕掛けるとメールで連絡し、その後さらに大規模なDDoS攻撃を行うと脅迫してビットコインによる「身代金」の支払いを要求する。さらに最近では、ソーシャルメディアを通じて脅迫を行い、企業の評判を落とそうとするケースもみられるという。