1.概要Adobe Systems 社の Adobe Flash Player に、任意のコードが実行される脆弱性が報告されています。脆弱性を利用されることにより、対象ソフトをインストールしている端末は、遠隔の攻撃者に不正侵入されてしまう恐れがあります。2.深刻度(CVSS)10.0https://nvd.nist.gov/cvss.cfm?version=2&name=CVE-2015-5122&vector=(AV:N/AC:L/Au:N/C:C/I:C/A:C)3.影響を受けるソフトウェア※1以下のバージョンの Adobe Flash Player が影響を受けます。 - Windows および Mac OS Adobe Flash Player 18.0.0.203 以前のバージョン、またはバージョン 13 系の拡張サポート版で 13.0.0.302 以前のバージョンを用いている場合 - Linux Google Chrome で Adobe Flash Player 18.0.0.204 より以前のバージョ ンを用いている場合、またはバージョン 11 系の拡張サポート版で 11.2.202.481 以前のバージョンを用いている場合 https://helpx.adobe.com/security/products/flash-player/apsa15-04.html4.解説Adobe Systems 社の動画再生ソフト Adobe Flash Player に、任意のコードが実行される脆弱性が報告されています。当該脆弱性が含まれている Adobe Flash Player には、表示するオブジェクトの背景を不透明化する機能である opaqueBackground における解放済みメモリ使用 (Use After Free) に不備があります。TextBlock.createTextLine() および TextBlock.recreateText(textLine) の 2 つのメソッドに、解放済みメモリ使用の不備が含まれているため、メソッドによって使用される配列の長さを書き換えることにより、任意のコードを実行させることが可能となります。攻撃者は巧妙に細工を施した swf ファイルを Web ページ上に設置し、攻撃対象者を誘導することにより、swf ファイルを実行した攻撃対象者の端末に任意のコードを実行させることや侵入することが可能となります。5.対策Adobe Systems 社の公式ページから最新版にアップデートすることで、脆弱性に対処できます。https://get2.adobe.com/jp/flashplayer/6.ソースコード(Web非公開)(執筆:株式会社ラック サイバー・グリッド研究所)※Web非公開該当コンテンツ閲覧をご希望の方はScan Tech Reportにご登録(有料)下さい。Scan Tech Reporthttp://scan.netsecurity.ne.jp/archives/51916302.html
Apple OS X における XPC Services API を介して認証を回避し権限昇格されてしまう脆弱性 (rootpipe)(Scan Tech Report)2015.6.29 Mon 8:00