一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は7月29日、2015年4月から6月における「インターネット定点観測レポート」を公開した。本レポートは、インターネット上に複数のセンサーを分散配置し、不特定多数に向けて発信されるパケットを継続的に収集、宛先ポート番号や送信元地域ごとに分類したものを、脆弱性情報、マルウェアや攻撃ツールの情報などの情報を参考に分析したもの。同四半期における宛先ポート番号トップ5は、1位「23/TCP(telnet)」(前四半期1位)、2位「445/TCP(microsoft-ds)」(同4位)、3位「8888/TCP」(同13位)、4位「0/ICMP」(同2位)、5位「22/TCP(ssh)」(同3位)となった。送信元地域トップ5では、1位「中国」(同1位)、2位「米国」(同2位)、3位「台湾」(同4位)、4位「日本」(同3位)、5位「ロシア」(同6位)となっている。また、同四半期に注目された現象として、8888/TCPや37564/TCPなど、「オープンプロキシサーバの探索と推測されるパケットの増加」「53413/UDP宛のパケットの増加」を挙げている。