独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は6月17日、Pearson Education社が提供する、試験や受験者の管理を行うソフトウェア「ProctorCache」にハードコードされたパスワードを使用する脆弱性が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは6.2。「ProctorCache version 2015.1.17 より前のバージョン」は、管理タスク実行の際の認証において、ハードコードされた管理者パスワードが使用される。このパスワードは ProctorCache のインストールごとに異なるものが設定されておらず、また、変更することもできないという脆弱性(CVE-2015-0972)が存在する。この脆弱性が悪用されると、ローカルネットワーク上の攻撃者に認証情報を使用され、試験のセッションを中断させられたり、試験のキャンセルやユーザの削除といった管理タスクを実行される可能性がある。ただし、試験データは暗号化されているためアクセスされることはないという。JVNでは、開発者が提供する情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。