警察庁は5月25日、特定のポートを対象としたプロキシ探索の増加について「@police」において注意喚起を発表した。同庁の観測によると、37564/TCPを対象としたプロキシ探索のアクセスが5月中旬から増加しているという。接続先のコンピュータが「プロキシ」として動作するか確認を行っているアクセスが多く見られたため、攻撃者が外部から利用可能なプロキシを探索する目的のアクセスと考えられるとしている。同庁では、初期設定でこのポートをプロキシとして使用する国内オンラインゲームのユーティリティツールを確認している。このツールは、特定のオンラインゲームの動作を監視して、ゲームの進行状況等を確認しやすくするためのソフトウェア。また、このツールはプロキシとして動作する機能を有しており、外部からのアクセス制限が行われない場合は、外部から利用できる「オープンプロキシ」として動作する。同庁では、攻撃者の踏み台に悪用されないよう、「ルータやOSのファイアウォール等の機能により外部からのアクセス制限を行うこと」「不用意にOSのファイアウォール機能を停止させないこと」を対策として推奨している。