独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は5月22日、オープンCADフォーマット評議会が提供する、SXF形式のCADファイルを入出力するためのライブラリ「SXF 共通ライブラリ」にバッファオーバーフローの脆弱性(CVE-2015-2946)が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは6.8。「SXF 共通ライブラリ Ver.3.21 およびそれ以前」には、入力データの処理が原因でバッファオーバーフローを引き起こされる脆弱性が存在する。この脆弱性が悪用されると、細工されたCADファイルを処理することで任意のコードを実行される可能性がある。オープンCADフォーマット評議会では、5月20日に脆弱性を解消した新バージョン「Ver.3.30」を公開しており、JVNでは情報をもとに最新版へアップデートするよう呼びかけている。