米Adobe Systems(アドビ)は5月12日(米国時間)、「Adobe Reader」および「Acrobat」のセキュリティアップデート(APSB15-10)を発表した。これは、5月8日に同社が事前情報として発表していたもの。対象となるのは、Windows版およびMacintosh版の「Adobe Reader XI(11.0.10)9およびそれ以前」「Adobe Reader X(10.1.13)およびそれ以前」「Adobe Acrobat XI(11.0.10)およびそれ以前」「Adobe Acrobat X(10.1.13)およびそれ以前」。これらのバージョンには、解放後使用やヒープオーバーフロー、メモリ破損などが原因で、コード実行やDoS攻撃、情報漏えいなどの影響を受ける脆弱性が存在する。解消される脆弱性は、CVEベースで34件。アドビによる優先度の評価は「1」と、事前通知の「2」よりも高くなっている。また同社は「Adobe Flash Player」のセキュリティアップデートも合わせて公開している。