独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)および一般社団法人 JPCERT コーディネーションセンター(JPCERT/CC)は4月1日、一部のマルチキャストDNS(mDNS)実装に、外部からのユニキャストクエリに応答する問題が存在すると「Japan Vulnerability Notes(JVN)」で発表した。CVSSによる最大Base Scoreは6.4。mDNSは、ローカルリンクネットワーク上で提供されているサービスや接続されている機器を自動的に発見するための技術。mDNSの実装によっては、mDNSサーバがWANなどローカルリンクネットワーク外から送られてきたユニキャストクエリに応答する場合がある。結果として、ネットワークに接続されている機器に関する情報(機器の種類、モデル番号、オペレーティングシステムなど)が取得される可能性がある。また、応答パケットのサイズはクエリパケットのサイズより大きいため、他のネットワークに対するDoS攻撃に使用される可能性もある。JVNでは、mDNSを使用しない場合、mDNS で使われるポート5353/UDPをブロックするよう呼びかけている。